こんにちは、オンリーワン賢者・運営者のやはりオコメです♪
歴史に名を残した多くの偉人から「私にとっての師匠」といわれた人がいるのをご存知ですか?
それがゲーテです。
教養はより深い教養をもつ人にふれることで深まります。
偉人たちと同じく、私達もゲーテの精神から多くを学ばせてもらいましょう!
あらゆる分野で一流になった男・ゲーテ
【Johann Wolfgang von Goethe:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(1749~1832年)】
ドイツ・フランクフルトで裕福な家庭の長男として生まれ、父が教育熱心で幼少の頃から語学・図画・乗馬・ダンスなど勉学から社交まで身に付けていきます。
特に語学・文学の才能に長けており、ドイツを代表する文豪として有名になる。
執筆・活動の幅は広く、『詩人・劇作家・小説家・自然科学者・政治家・法律家』とあらゆる分野に及び、それぞれで頂点に上り詰める。
政治ではドイツ・ワイマール公国の宰相(日本でいう総理大臣)を務める。
文学では死の間際まで精力的に執筆・貢献した。
かのナポレオンもゲーテの著書「若きウェルテルの悩み」を愛読書にしており、ゲーテと会見したときには顔を合わせるなり「ここに人あり!!」と叫び、感動をあらわにしたという。
日本では走れメロスの著者・太宰治がこう言っている。
「私はこのごろ、ゲエテをこそわが師なりとして、もっぱら仰ぎ学んでいる。」
ナポレオンや太宰治をはじめ、世界中で歴史に名を残した偉人と呼ばれる人達が「巨匠の中の巨匠」としてゲーテを慕い、自分の師として学び続けた。
それがゲーテである。
ザックリと紹介させて頂きました。
経歴や印象ではかたっ苦しくて気難しい人と思うかもしれません。
しかし、ゲーテはそういった経歴でありながら印象とは真逆の人だから魅力的なんです。
ゲーテはこう言っています。
哲学や難解な概念をもちだして得意になっている人を、ゲーテは批判した。「哲学や仮説といった大仕掛けな道具を、ところかまわずもちだすからダメになる。」「哲学とは、常識をわかりにくい言葉であらわしたものにすぎない。」賢者は哲学とは距離をおく。
知性について「ひけらかさない」より
政治や文学を仕事としている人から、なかなかこの言葉はでませんよ~
政治ではとくに哲学的・論理的に話すつもりはなくても、考えたとき頭が無意識にえらびだす言葉は、もっともらしく聞こえる難しい言葉になるのが普通です。
職業上、慎重さ以上に誠実な印象が求められるので、そういう思考ができています。
しかし、ゲーテ(総理大臣)はそのうえで、その思考は間違っていると諭します。
政治家でなくても私達は日常的に同じことを経験しています。
【話しているとやたらと難しい言葉を使って感情なく、理屈っぽく話してて面倒くさい人】
あなたの周りにいませんか?
本当に相手と理解し合う必要があれば、選んだ言葉に威厳をもたせ丸め込むのではなく、わかりやすい言葉を使ってお互いに内容で議論できるようにしなければならないんです。
哲学や論理的なことばかりにふれていると、そういった「常識」さえ気づかないうちに歪んだ人になってしまいます。
私たちは職業に関係なく誰もが大人になる過程で大なり小なり理屈っぽく、臆病になる現実の連続の中でずるくなり、深みを知っていきます。
そして知った深みを持ち続けながら、自分の理屈っぽさ・臆病さ・ずるさと戦い、その弱さを克服していかなければいけません。
同時に小さい子供のような真っ直ぐさも忘ずに持ち続けなければ、重みに負けて人の道に外れたことをしてしまいます。
これを両立させるのは物事の深みを理解できる大人になればなるほど難しいことです。
それをとても深いところで両立し続け、体現した人がゲーテなのです。
本の概要
この本はゲーテが生前に言った言葉をいくつかの項目にわけ、それぞれをさらに15個程のタイトルにわけて説明する構成になっています。
例えば「国語」という大きな項目があるとします。
国語は
- ひらがな
- カタカナ
- 漢字
- 現代文
- 古文
といくつもの内容で出来ていますよね。
その中の「ひらがな」というタイトルに対するゲーテの教えが載っていると思って下さい。
国語が「項目」で、ひらがな~古文に当たる「タイトル」が1項目15個程あります。
本の項目
1.対人関係について(タイトル:23個)
2.成功について(21個)
3.仕事について(9個)
4.趣味について(15個)
5.知性について(29個)
6.自分自身について(23個)
7.才能について(15個)
8.読書について(17個)
9.信仰について(13個)
10.愛について(15個)
11.老いについて(11個)
12.人生について(16個)
全12項目・207個の教えが載っています。
ゲーテを読むと自分のここが成長する
本の中から2つ、ゲーテの言葉を紹介します。
才能は、学問によって養われる。 しかし、学問におぼれれば才能は枯渇する。 「小せがれが学問ばかりやっていると、父親の顔も見分けがつかなくなる。科学においても、学問や仮設にばかり夢中になると、目も耳も利かなくなる」
才能について「学問におぼれない」より
簡潔にして適格。
力は勉強・修行で身に付けるもの。
ですが簡単に自分を見失ってしまうほど心が未熟なまま学問に夢中になると、著者や研究の哲学的・論理的思考に飲まれてしまう。
すると1人1人が持つ「感性・感情」はそこに存在しなくなる。
それではその人ならではの能力を発揮し、応用するどころか、心が失われていきロボットのような人間になってしまうという警告。
頭の中を整理しよう。考えることに意義があるものと、そうでないものとを区別しよう。ゲーテは言う。「考えるときでも行動する時でも、到達できるものと到達できないものとを区別しなければならない。そうでなければ、生活においても学問においても、効果があがらない」賢者は、思考においても最短の道を選ぶ。
成功について「思考を整理する」より
理想について考えてばかりだと、それを実現させるのに本当に大切な今をおろそかにしてしまうということ。
例えば「自分の家を建てる」という目標があるとします。
- どんな家にしよっかなあ~♪
- あんな家具もほしいなあー!
とネットで見ていると楽しいですし、視覚で具体的なイメージをもつことは大切です。
しかし見た後、必ずやらなければならないのは理想を膨らませる以上に実現させるために「いま」すべきことは何か考えて行動することです。
- ローンで買うなら今の給料ではいくらまで融資してもらえるか
- 収入を増やさなければいけないならどうやって増やすか
それを調べることにより多くの力を費やし、成果があがるものは実行する。
理想を思い浮かべるだけでは到達できず、理想のままで終わってしまい時間も無駄にしてしまいます。
精神力は実現すべきことを考えるために使い、いま到達できることに注力しなければ成果はあがらず理想の自分に近づくこともないということです。
2つ!紹介させて頂きました。
ゲーテにふれて特に成長できるのは現実的思考と現実的感性です。
ゲーテは誰もがぼんやりと気づいていたり、わかっているけど怠けてしまう現実的な思考と、社会に疲れて薄れていく自分の感性を取り戻す大切さ・必要さを言葉で伝えてくれます。
そして社会の中でもまれた後、自分が成長して世界の見え方が変わったとき、今まで見落としていた教養をあらためて私たちに教えてくれます。
いまやらなければいけないことがわかっていながら逃げていませんか?
自分の責任で生きることから逃げていませんか?
それではいくら歳を重ねても、現実を生きているとはいえない子供のままです。
社会に身をおいているうちに自分を押し殺すのが当たり前になっていませんか?
毎日なにかをこなすだけの生活になっていませんか?
そうだとしたら、いまのあなたは心が麻痺していて、あなたならではの感性が失われかけています。
いまの自分を変えたい、自分らしくありながらもっと強くなりたい。
そんな人たちの思いに応えながら、ゲーテは進むべき道を教えてくれますよ♪
さいごに
お疲れ様でした~!
私事ですが、私はいまでも1年に1回はこの本を読んでいます。
読もうとして読むんじゃなく「最近周りの見え方が変わったなあ~」というときに真っ先に読みたくなるんです。
そしてそういうときは今まで見えなかった教養が必ず見つかります。
「目の前にあっても長年にわたり見逃しているものが、知識や教養が深まることにより初めて認識されることがよくある。」
とはゲーテの言葉
私はもちろん、偉人達から見てもゲーテは遥か先にいるんです。
自分が成長して何かを理解できたとき、その度に会いたくなる人っていうのは、たとえ偉人だとしてもそうそう会えるもんじゃありません。
生き方に悩んでいる人は1度読んでみてはいかがでしょうか。
お読みいただきありがとうございました!
オンリーワン賢者・やはりオコメ