こんにちは、オンリーワン賢者・運営者のやはりオコメです♪
もし夜間に体調が悪くなったとき、どうすれば病院で診てもらえるか知っていますか?
緊急時の知識を身につけることは〝あなたとあなたの大切な人を守れるようになること″です。
診察にあたって「診察前に知っておくべきこと~診察を受けて帰るまで」
必要な知識をすべて解説します!
診察前に知っておくべきこと
病院にとっての「夜間」とは?
病院にとっての夜間とは、病院の「営業時間外すべて」です。
営業時間が朝9時~夕方5時だとしたら、夕方5時~朝9時までは夜間診察として扱います。
土日祝の昼も夜間と同じ扱いになります。
夜間の病院がどういう体制で動いているか知っておく
夜間の体制について知っておくべきことは3つあります。
1.夜間担当医師は基本1人、1人の医師が入院患者・救急患者を診ている
2.救急で診てほしい場合その医師が診れる症状であれば診てもらえる
3.夜間は詳しい検査ができない
1.夜間担当医師は基本1人、1人の医師が入院患者・救急患者を診ている
営業時間外は営業時間内のように複数の医師はいませんし、それぞれの専門医がいることはありません。
大学病院ほどの規模でない限り夜間に医師は1人です。
1人の医師が病院全体(入院患者~救急患者まで)を診ています。
2.救急で診てほしい場合、夜間担当医が診れる症状であれば診てもらえる
救急で診てもらえるかは〝患者の症状が医師の専門分野かどうか″で判断を頂くことになります。
例えば、救急担当医の専門が「消化器」であれば腹痛は診てもらえますが、骨折は「整形外科」なので診れません。
しかし、打撲など軽症であれば専門外だが診れる範囲内の症状という判断となり、「整形外科医ではないので専門外ですが宜しければどうぞ」となります。
ここで大切なのは、専門外の場合、最低限の処置しかできないということです。
〝医師に診てもらえれば安心″という心理から専門外でも診てもらいたいと考えますが、体の治療だからこそ医師は専門外の場合、無責任に処置ができません。
「痛み止めをだすので明日かならず専門医の診察を受けてください。」と言われ診察終了になることもありますので理解しておいてください。
3.夜間は詳しい検査ができない
詳しい検査をするには専門の検査員が必要となり、時間のかかる検査では付きっきりになる必要があります。
しかし、夜間は最低限の人数で運営しているのでそれはできません。
夜間できない検査の代表は「MRI」です。
多くの救急病院で〝昼はMRIをとれるが夜間はとっていない″という体制をとらざるをえないのが現状です。
本当に今すぐ詳しい検査が必要な症状であれば、救急車を呼ぶと救急隊が病院をさがしてくれます。(救急隊で検査の必要はないと判断した場合は診察できる病院を探し搬送するのみ)
詳しい検査を希望する方は昼の時間帯に受診するようにしてください。
ポイント
①夜間診察は『担当医の専門外でもよければ診てもらえる』。
②『夜間は基本的に詳しい検査ができない』。
診察までの流れ
次に診察までの流れですが、以下の順になります。
1.直接・電話で問い合わせ・救急車、どれで行くか決める
2.病院に行って診察してもらう
3.精算
それぞれ説明していきます。
1.直接・電話で問い合わせ・救急車、どれで行くか決める
診察してもらえるか確認する方法は3つあります。
1.直接行く
2.電話で問い合わせてから行く
3.救急車で行く
直接行く
直接行くのはおすすめしません。
先に説明したように夜間担当医が診れない症状であれば行っても断られるので無駄足になります。
電話で問い合わせ
基本はこの方法になります。
近くの病院名がわかるのであれば調べて電話して下さい。
ただし、小児(中学生以下)だと薬の処方ができない関係上、症状に関わらず小児科のない病院は受け入れできませんので確認の上で電話して下さい。
病院探しで困るのは「外出先で体調が悪くなった」「近くの病院がわからない」という場合です。
そんなときは救急相談センターに電話して下さい。
救急相談センターとは、「各都道府県にあり、いまの症状を診てくれるであろう病院は、いまいる場所の近くだとどこか教えてくれる消防庁の施設」です。
短縮ダイヤル・または通常の電話番号でかけることになり、大人と小児で電話番号が違います。
小児は全国共通で短縮ダイヤル「#8000」にかけると繋がります。
大人は北海道・東京・神奈川・大阪など人口の多い都市は「#7119」で統一されています。
大都市以外は「通常の電話番号」でかけることになります。
また、都道府県によって「24時間対応・〇~〇時対応」など、相談できる時間が違いますので、詳しくは下の都道府県別救急相談センター案内で確認して下さい。
診察可となれば病院で受診することができます。
「緊急ではないけれど近くの病院で〇〇科ないかな?」と探したいときに便利なサイトも合わせて載せておきます。
【大人用】
【小児用】
【近くで〇〇科を探す】
救急車を呼ぶ
救急車は「痛みでまったく動けない」「血を吐いた」など、本当に呼ぶほど重症かをあなたが判断したうえで呼んで下さい。
救急隊は症状に関係なくあなたを診察できる病院を探してくれます。
ただ、夜間に専門医を探すことは難しいため「専門外だとしても診察できる病院」で探します。
近くに受け入れできる病院がない場合は、受け入れできる病院が見つかるまで探し、連れて行ってくれます。
もし、受け入れた病院で「すぐに専門的な治療が必要」と判断したときは、病院側で治療可能な病院を探し、改めて救急車で搬送してくれます。
救急車を呼ぶ上で守るべきルールが1つあります。
「病院を探すのが面倒だから、早く診てもらいたいから救急車を呼んで診察してもらう」というのはやめて下さい。
頻繁に繰り返すと、病院はあなたをブラックリスト登録し、今後診てくれなくなります。
「重症な方を運ぶための救急車を使って、何度も軽症で救急車を使っている人なんて受け入れていられない。」
病院は患者を治療するところであり、わがままな人の世話するところではないということです。
※共通する重要なこと
どの方法で行くにしても「係りつけの病院」があれば、まずその病院で診察できるか確認して下さい。
係りつけの病院は「あなたがいままでどんな病気になったことがあり、普段どういう薬を飲んでいるか」を詳しく知っています。
はじめて行く病院だとそれがわからないのですが、そこがとても重要なのです。
診察の優先順位
優先順位は重症度の高い順になります。
基本的に「入院患者>救急車患者>直接・電話問い合わせ後きた患者」となります。
直接・電話で問い合わせ後にきた患者の場合、診察室に入るよう呼ばれる前に救急車がきた場合、先に病院についたのはあなただとしても順番は救急車の患者が優先されます。
同じく、救急車で搬送された場合も、1人の医師が病院全体を診ているので入院患者の容態が急変した時はかなり待つことになります。
命に関わることなので優先順位は御理解下さい。
2.病院に行って診察してもらう
行く方法が決まったら病院に行き診察してもらいます。
直接・電話で問い合わせ後に病院に行く方は、まず窓口で受付書類を記入して係員の案内に従いましょう。
救急車で行く方は診察終了後に受付書類を記入します。
病院へ行くにあたって大事なことは2つです。
1つ目は持ち物です。
- 診察券(行ったことのある病院のみ。無ければ再発行になりますが再発行代がかかります。)
- 保険証(生活保護の場合はありませんのでここは抜かして下さい。)
- お薬手帳・飲んでる薬
- お金
この4つは必ず持って行って下さい。
2つ目は付き添える人がいるかです。
付き添える人がいないと患者が話せない状態、問診票が書けない状態のとき、医師は正確な診察・診断ができません。
また、帰るときに「歩けはするけどおぼつかない」という状態だと病院も帰すに帰せなくなります。
かといって入院の必要がない方には帰って頂きますし、ホテルではないので待合室にいつまでもいさせることもしません。
タクシーを呼んで帰ってもらうことになるので、お互い付き添える人がいる方が安心でしょう。
もし入院になった場合も病院側は緊急連絡先を聞いたり、入院の説明をすることになります。
付き添える方は必ず付き添って下さい。
3.精算
診察後、帰れる場合は精算になり、入院の場合は退院時に清算となります。
また、入院の場合は手続きが必要です。
手続きは時間外では出来ない病院が多いです。その際は営業時間内に改めて手続きをすることになります。
帰れる場合、精算は必ずして下さい。
「救急車を呼ぶ緊急事態で持ってくるのを忘れてしまった。」という場合は病院も大目に見て、「近くのコンビニでおろせませんか?」「出来るだけ早く精算に来て下さい。」となります。
しかしながら、どんな理由があれ診察してもらうよう行動したのは自分です。
「お金がない」では確信犯です。
そういう場合、今後病院は診てくれなくなります。
「お金がないと診てくれないのか!病気を治すのが病院だろう!」と言いたい方もいるでしょうが、病院はビジネスでありボランティアではないのです。
もしあなたが、飲食店を経営していて「お腹が減った」という人全員にタダで食事は提供できないでしょう。
それと同じなのです。
病院ではお金の面をキッチリするようにして下さい。
ポイント
①診察してもらえるか確認する場合『基本は〝電話での問い合わせ″』、どうしても必要な場合は『救急車』。
②近くの病院を探す方法は『救急相談センターに電話する』。
③『係りつけの病院』がある場合、まずはそこに聞く。
④持っていくものは『診察券・保険証・お薬手帳・普段飲んでる薬・お金』。
⑤『できるだけ誰かに付き添ってもらう』。
⑥『清算はできる限り早く済ませる』。
さいごに
お疲れ様でした~!
あなたや家族はもちろん、道でうずくまっている人も、現実的に誰かを守るには知識が必要です。
119番すればいいように思えるかもしれませんが、知識があれば「朝になってから病院にいったほうがいいのか」「行くとしたら何が必要か」「待てる状態か」的確な判断ができます。
命に関わることですので知っておくことをお勧めします。
あなたが住んでいる地域の救急相談センターの番号だけでも、あらかじめ調べて携帯に登録しておくと必要なときすぐにかけられます。
お読みいただきありがとうございました!
オンリーワン賢者・やはりオコメ