消火器の【点検方法と使い方】を画像をつかって解説!火事がおきたときの対処法も合わせて解説します

こんにちは、オンリーワン賢者・運営者のやはりオコメです♪

 

身近な防災アイテムとしておなじみの消火器!

 

マンションなどの集合住宅で生活する人が増え、必ず設置されているので目にする機会も多いと思います。

 

多くの人が同じ場所で生活しているということはそれだけ火事が起きやすいということでもあります。

 

周りの人やあなたの財産を守る為にも消火器の基本的なことは覚えておきましょう。

 

点検方法~正しい使い方まで解説します!

点検箇所と点検方法

点検箇所は4ブロックに分かれています。

1.ピンの抜け・支えによるグリップの固定・封シールの有無

2.圧力計

3.対応できる火災の種類

4.使用期限

 

点検方法を順番に解説していきます。

 

1.ピンの抜け・支えによるグリップの固定・封シールの有無

 

最初の点検箇所は3つです。

 

1.ピンが抜けてないか確認する

ピンの役目は支えを立った状態に固定することです。

ピンはホース側が封シールをはれる突起、支え側は先端に金属の棒がついており、グリップを貫通して支えに差し込み固定できるようになっています。

 

抜けていないか確認してください。

 

2.支えが立った状態で固定されていることを確認する

支えの役目は上下グリップの間でつっかえ棒として握れないようにすることです。

支えはピンが刺さっているときには立った状態、抜いた時には横に寝た状態となり、「グリップを握れるか」はここで決まります。

 

ピンにより立った状態で固定されているか確認してください。

 

3.封シールが貼ってあること、切れてないことを確認する

封シールの役目はピンが簡単に抜けないように止めておくことです。

ピンは非常時に簡単に抜けるようでなければいけません。

 

しかし、簡単に抜けるからこそ普段は抜けないように止められ、使うときは引っ張って簡単に千切れるようなもので止めておけるのがベストです。

よって「シール」で止められています。

 

シールが貼られていること・切れていないことを確認してください。

 

点検する意味

ここでの点検箇所は簡易なものしかないので重要ではないように見えますがとても重要です。

 

例えば、

「ピンは刺さっているけど封シールがない。」

そんな消火器にぶつかって倒したら、ピンが抜けて消火液を噴出させてしまうかもしれません。

 

「ピンが抜けている」という消火器であればなおさら簡単なことで噴出します。

 

人の行き来が多い集合住宅の通路にたくさんあるからこそ、ここでの点検箇所は大事になります。

 

隣で火事が起きないとも限りません。

 

自宅内の物もいつでも使えるよう必ず確認しておきましょう。

 

2.圧力計

圧力計は噴出する液体を飛ばすガスが必要量はいっているか確認する為のものです。

 

メーターの矢印が緑の範囲内であれば適正値です。

必要量入っていないと、グリップを握って噴出したとき消火液が飛ばず使い物になりません。

 

1度確認して下さい。

 

3.対応できる火災の種類

対応できる火災の種類、これは3つに別れ、マークが書かれていれば使うことができます。

  1. 木やごみが燃えている「普通火災」:白で表示
  2. 油に引火した「油火災」:黄色で表示
  3. 漏電などによる「電気火災」:青で表示

 

違いは中に入っている消火液ですが、ここでは表示してあれば使えるということを覚えて下さい。

 

上の画像のように、現在設置されている消火器は大抵どの火災にも対応できるものが使われています。

 

あなたの生活範囲にある消火器が3つとも対応しているか1度確認しておけば今後気にする必要はありません。

 

4.期限

期限は製造年から10年です。

使用期限になったら交換するか、詳しい点検をして異常がなければ使うことができます。

ポイント

『確認する点検箇所は4ブロック』
1.ピンの抜け・支えによるグリップの固定・封シールの有無
2.圧力計
3.対応できる火災の種類
4.使用期限

点検期間は?誰が点検するのか?

集合住宅・商業施設などにある消火器。

いったい誰が点検しているのか?そもそも点検されているのか?

 

集合住宅であれば大抵業者に委託管理してもらっています。

商業施設では設備担当者が点検しています。

 

点検は6カ月に1回以上と消防法により決まっています。

 

また、点検された消火器は〇年に1度消防庁に異常がないことを報告しなければいけません。

報告期間は「何を目的としている建物で、広さはどのくらいか」により異なります。

 

そして点検ごとに「いつ、どこの、だれが」点検したかわかるように1つ1つの消火器に記入されます。

 

ただし、点検・報告義務は、「集合住宅・商業施設に対して必ずおくよう消防法で定められているもの」に限ります。

 

自分で火災に備えて消火器を購入した場合は点検・報告義務はありません。

 

今までいつ点検されたかは下の画像のように一目で分かるようになっています。

ここでは黒消しの部分に〝点検者名″、ピンク消しの部分に〝会社名″が記入されています。

 

ポイント

①集合住宅・商業施設の消火器は『専門業者・設備担当者』が点検している。

 

②点検は『6カ月に1回以上』、施設の規模・目的により『消防庁へ数年に1度』報告が必要。

 

③自分で火災に備えて購入した消火器は『点検・報告の必要がない』。

実際に火災が起きたときの消火方法と流れ

それでは、実際に火災が起きたときの流れを解説し、合わせて消火器の使い方も説明していきます。

 

流れは下記になります。

1.消防署に火災が起きたことを119番通報・消火器の点検箇所を素早く確認

2.消火器による消火・安全な場所へ避難する

3.消防隊に引き継ぎ・鎮火確認

 

1.119番通報・消火器を素早く点検

まずは「119番」に電話し、火災が発生したことを伝えます。

あせらずに火災であること、場所はどこなのか伝えましょう。(近くの有名な建物などを伝えるとスムーズです。)

 

次に、消火器が使える状態にあるか点検します。

点検箇所は上記を確認して下さい。

 

3.消火器による消火・安全な場所へ避難する

消火器を使うには4つの手順が必要です。

1.ホースを外す

2.ピンを抜く

3.支えを寝せる

4.ホースを火点に向けてグリップを握る

 

これで噴出され消火開始です。

 

噴出するときですが、扇(おうぎ)型に少しずつ左右に動きながら消火していきます。

 

このとき、「消す」というより「フタをする」イメージでかけてください。

 

消火液は水と違い、「フタをして酸素をなくすことにより消火する」というものです。

1方向からだと全体にかからないので、できる限り動きながらフタをするようにかけましょう。

 

基本の構えはお相撲さんの四股(しこ)のように腰を落とし、対象から3~6m離れて噴出します。

四股の画像で説明します。

 

 

これが基本の構え方になります。

 

腰をおとす理由は煙を吸ってしまうためです。

火事の煙は有毒です。

安全のため出来るだけ実行して下さい。

 

消火器の噴出時間は10~20秒、消火能力は料理によるボヤ程度は十分に消せます。

 

消火器を使い終わったら「消えたかな?」と確認せず、速やかに安全な場所に避難して下さい。

逃げるときは姿勢を低く、ハンカチや着ている服で口・鼻を覆い煙を吸わないことを意識しながら避難します。

 

4.消防隊に引き継ぎ・鎮火確認

消防車が到着したら、隊員に現状を伝えます。

  • どこで
  • なにが
  • どういう原因で燃え
  • どういう対応をしたのか

 

これを伝えてください。

伝え終わったら後は消防隊に任せましょう。

 

火災が収まっても火種は消火液の下でくすぶり続けています。

 

1~2時間後に確認して消えているようであれば「鎮火」となりますが、確認は消防隊がします。

大丈夫そうに見えたとしても近づかないでください。

 

これで火災が起きたときの対応は終了です。

ポイント

①実際に火災が起きたときの流れ
1.消防署に火災が起きたことを119番通報・消火器の点検箇所を素早く確認
2.消火器による消火・安全な場所へ避難する
3.消防隊に引き継ぎ・鎮火確認

 

②119番通報するときは『近くの有名な建物などを伝えるとスムーズに場所が伝わる』。

 

③消火器を使うには4つの手順が必要。
1.ホースを外す
2.ピンを抜く
3.支えを寝せる
4.ホースを火点に向けてグリップを握る

 

④消火器は『フタをして酸素をなくすことにより消火するもの』。そのため、『扇(おうぎ)型に少しずつ左右に動きながら、全体にフタをするように消火する』。

 

⑤消火中の姿勢は『四股(しこ)のように腰を落とし、対象から3~6m離れて消火する』。

 

⑥消防隊が到着したら『どこで・なにが・どういう原因で燃え・どういう対応をしたのか』つたえ、鎮火確認が完了するまでお任せする。

さいごに

お疲れ様でした~!

 

仕事で覚える必要がなければ、普通に生活していて消火器の使い方を知る機会はありません。

 

ですが、火災で失くすものは「家族・財産」など取り返しのつかないものばかりです。

 

消火器の知識を身につけることは、大事なものを守るための知識を身につけるということです。

 

お読みいただきありがとうございました!

オンリーワン賢者・やはりオコメ

 

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