かつての日本人は何を考えてこんなことを始めたのだろうか?
「たわしで洗う」
何を?
そう。身体を。
なに考えてんだ!!
ちょーー気持ちいい~だろーーが!!
ありがとう!!!
そうです。わたしも亀の子たわしで身体を洗うことにハマった1人です。
科学的に解明されていないマイナー健康法・亀の子たわしゴシゴシ。
脈拍と受け継がれてきた経験からの知恵袋です。
現状わたしは何の異常もなく、むしろすこぶる調子が良くなったので「健康法」として紹介します。
実行するかたはあくまで自己責任でお願いします。
あとで「シミ出来たんだけどどうしてくれんのよ!」とか責任もてません。
自己責任でやれる人、亀の子たわし健康法に興味をもっている人のみ続きをご覧ください。
亀の子たわしの説明と健康法が生まれた経緯
多くの方は知っていると思いますが、念のため、念のために亀の子たわしとは何か説明させて頂きます。
亀の子たわしとは、パーム(ヤシの実繊維)を使って作られている掃除用のたわしです。
実際に見れば「あぁ~、コレね」とわかる人もいるはず。
コレです。あぁ~ってなりましたか?
そして亀の子たわし健康法とは、このたわしを使って全身を洗う健康法です。
えっ・・⁉ってなりましたか?
詳しくは後述していきます。
以上、亀の子たわしの説明でした。
亀の子たわし健康法は誰がはじめたのか
亀の子たわし健康法をはじめたのは明治の終わりから昭和初期にかけて活躍した「肥田春充(ひだはるみち)」という哲学者です。
哲学者といっても人生に必要な総合的知識を研究し続けた方です。
医学・精神・健康・鍛錬・著述などその活動は、より良い自分・より良い日本を常に目指したものでした。
こういった人生を肥田さんが歩まれたのは、生まれてからずっと病弱であったことが深くかかわっており、20歳を迎えるまでに何度も死の淵をさまよったそうです。
ほぼ毎日、一日中横になっていなければならない状態で、医者からも手の施しようがないと言われる程でした。
そこで肥田さんは「誰かに治してもらおうと頼っているばかりではなく、自分で体を外からも内からも鍛え、自分の治癒力を高めよう」と努力しはじめます。
そして幅広い知識を身につけ、思いついたことをいろいろ試すなかで生まれたのが亀の子たわし健康法です。
亀の子たわし健康法の効果
効果ですが、医者により医学的研究報告がされていないだけで東洋医学に近い効果があるとみていいでしょう。
考え方や実践内容が、東洋医学として現在も活躍中の鍼灸(しんきゅう)に限りなく近いのです。
鍼灸は全身にあるツボを刺激することで体内の働きを活発にし不調の原因を改善するという治療法です。
皮膚表面には内臓を活発にするツボが多く、針やお灸はそのツボを刺激することで体内の流れを整えるものです。
よくテレビで「罰ゲームは足つぼマッサージ!」とか「○○というツボは○○に効きます!」とかやってるじゃないですか?
あの全身バージョンをたわしでやるんです。
もう1つ、これは副産物なんですがたわしでこすることで皮膚を鍛えることができます。
人間の身体はすごいもので、筋肉だけでなく心も負荷がかかると強くなるのと同様、たわしでこすり続けると皮膚が引き締まりハリがでます。
具体的な効果・何に効くか
効果があると言われているものを紹介します。
- 肩こり
- 便秘
- 全身の疲労
- むくみ
- 冷え症
- 美肌
- 内臓疲労
- 免疫力アップ
- 代謝アップ
こういった効果があります。
なぜ効果があるのか
先にあげた全ての効果は、元をたどればある1つのことを改善することで手に入れることができます。
それは「血流」です。
血液は筋肉・内臓・脳に酸素や栄養を運ぶ役目と、老廃物を回収する役目を受けもっています。
それゆえに血管の内側は水道管と同じで何かしらこびりついて狭くなり、血流が悪くなりやすいのですが、それを防ぐには生活習慣を改善するだけでなく、各臓器の働きを活発にする必要があります。
つまり血流を良くするということは、全身の働きを活発にすることなのです。
ここで先に書いた鍼灸の話を思い出してください。
「全身にあるツボを刺激して体内の働きを活発にする」のが鍼灸です。
亀の子たわしで全身を洗うことは、全身のツボを素人でも外さず、かつ、手っ取り早く刺激できる方法なんです。
鍼灸院に毎日通って「全身のツボ押して下さい!」というのは現実的に難しいでしょう。
亀の子たわしで身体を洗うことは、その効果を得られる理に適った方法なのです。
たわしで洗う、いざ実践!!
それでは実践編に入っていきます。
1.洗い方
2.たわしの選び方
の順で説明していきます。
身体の洗い方
・・と、言っても洗う順番に気をつけるだけです(笑)
「下から上に向かって洗う」
これだけです。
足先からお腹、指先から肩、最後は顔もこすります。
それによって全身のツボが刺激され、役目を終えた皮膚は落ち、内からも外からも身体の働きは活発になります。
こすると皮膚の表面にひっかき傷みたいな白い筋ができますが問題ありません。
お風呂から上がったときには消えますし、むしろ全身に目に見えない細かい傷ができることで身体の修復機能が活発になります。
なぜ下からなのか。肥田さんは「下から洗ったほうがより調子が良くなる気がする」といっています。
試し続けるなかで、自分の感性をきちんと働かせていた結果「下から上に」と決めたのです。
ここからは私の考えですが、血液を全身に送るポンプである心臓。その心臓から近い順に血流を良くしても、先端の流れが悪ければ血液は運ばれません。
心臓から1番遠い足先から血流を良くするということは、まず血液が運ばれづらいところにも運べる状態をつくるということ。
なので下から洗ったほうが効果が高いのだと思います。
私も下から洗ったほうが調子が良くなることを感じています。こすると全身にスカッとした爽快感が走るのですが、心臓に近いところから洗うと爽快感が弱いのです。
はじめる方は下から洗ったときと上から洗ったとき、どっちが自分にプラスになるか感性で感じとって比べてみて下さい。
納得するはずです。
たわしの選び方
選び方ですが、まず近所に売っている亀の子たわしを買ってください。
たわしで身体を洗い続けていると「もっと硬くないと物足りない!」と感じるときがくるのですが、いまの自分に合った硬さを見つけるには目安をつくる必要があります。
なので、最初の1個目は自分の中に基準をつくるための投資として買ってください。
最初の1個目にオススメなのは、日本全国どこでも売っていて100年以上愛されているミスター・亀の子のこちら。
この3号サイズが洗いやすくオススメです。
ミスター亀の子で洗って続けられそうな人はそのままでいいのですが、「痛くてとてもじゃないが続けられない!」というかた。
ミスター亀の子を作っている会社では、体を洗う用亀の子も作られており、硬さが4種類あります。
レベル1:サトウさん
サイザル麻で作られた柔らかいたわし
レベル2:タムラさん
サイザル麻とシュロをミックスした比較的柔らかいたわし
レベル3:ナリタくん
シュロのみで作られた硬めのたわし
レベル4:ニシオくん
パームのみで作られた最強のたわし
となっており、ミスターは最強のニシオくんに近いです。
ミスターはブラウンパームで、ニシオくんはホワイトパームで出来ています。
最初にのせたがニシオくんなのですが、硬さはミスターとほぼ一緒です。
「ニシオくんがのほうが気持ち強いかな?」くらいです。
最初にミスターを試して基準にし、厳しすぎるようであればサトウさんたちのお世話になるのが良いと思います。
慣れて物足りなくなったらレベルアップしていきミスターに挑むという方法をおすすめします。
ちなみにまどろっこしいのは好きじゃないという人は、痛くても最初からミスターを続ければ慣れますよ。
自分の性分にあったやり方で続けてください。
余談になりますが、亀の子たわし健康法はあくまでパンドラの箱。
災厄も希望も入っている箱です。
私は2年ちょっと続けていますが、肌がツルツルになりましたしハリがでました。体にも爽快感が走りますし精神的に気分が良くなるので内臓も活性化しているのだと思います。
しかしあと30年経ったとき、私の顔や体に多くのシミが出来ていないとも限りません。
現状はシミができるどころか代謝が上がるため薄くなっているほどです。
年配の方で「ずっと亀の子たわしを使ってきた人は肌がきれい」ともよく聞きます。
なので、こればっかりはあと30年経ってみないと責任をもって「大丈夫」とは言えません。
はじめようと思っている方はすみませんが自己責任でお願いします。
ただ、1つだけ責任をもって約束できることがあります。
それは「いま」調子が良くなることです。
人生は常にいまが大切です。
簡単に取り入れられる健康法なので、いまを精一杯生きたい人はやってみてください。
さいごに
お疲れ様でした~!
亀の子たわしに慣れると、スポンジやタオルでは体を洗えなくなります。
洗った気がしないんです(笑)
それさえ気にしなければ皮膚も内臓もどんどん鍛えられていきますよ!
なんでもやってみなければわからないままです。
興味がある方は実行してみてください♪
お読みいただきありがとうございました!
オンリーワン賢者・やはりオコメ
ちなみに頭も刺激したい方はこちらも読んでみて下さい。
私が湯シャンをしているので湯シャンとして説明していますが、ここで紹介しているブラシでブラッシングしてからシャンプーすれば、たわしで体をこすったときと同じ刺激を頭皮にあたえることができます。